私は三菱HCキャピタルに入社するまでに、3つの業界を経験してきました。
最初の就職先は、人材サービスのスタートアップです。幅広い業界の採用支援に携わる中で、多様な業界知識を得ることができました。また、上場企業の役員から極秘の採用オーダーをいただくこともあり、間接的に事業戦略に触れる機会も多くありました。
そうした経験を通じて、「間接的ではなく、直接事業を立ち上げる経験をしたい」と考えるようになり、取引先の経営者とのご縁もあって、電子決済システムを開発するフィンテック企業へ転職しました。そこでは大企業を巻き込んだ事業開発を数多く経験することができました。
その後、大手メーカーから、生体認証とフィンテックを掛け合わせた新規事業を立ち上げてほしいとのお声がけをいただき、新たな挑戦をすることになりました。しかしその後、会社方針の転換があり、これまでの事業開発の経験を活かせる環境を探していたところ、エージェントから紹介いただいたのが三菱HCキャピタルでした。
私の年齢になると、多くの企業は当然即戦力を求めるため、面接は“お手並み拝見”型になりがちです。採用側の立場としてその姿勢は理解しているものの、受け手としては必ずしも心地よいものではありません。私自身もこれまで人材採用に関わる経験がありましたが、決して相手のキャリアや知見を裏取りするような面接は行ないませんでした。今回の転職活動でもそんな面接を数多く経験しましたが、三菱HCキャピタルでは「本気で一緒に働く仲間を探している」という想いが、やりとりの随所から伝わってきました。私は「何をするか」以上に、「誰と働くか」を重視しています。それまで三菱HCキャピタルについての深い知識は持ち合わせておらず、どんな企業だろうと思って面接に臨みましたが、熱意に溢れた事業計画や人材への思いを聞いて、この会社であれば信頼できる仲間と共に本気の仕事ができると確信し、入社を即決しました。
私が配属されたのは2023年に設立されたばかりの経営企画本部デジタル戦略企画部です。面接時の説明では営業部門からの要請を受けて、社内外DXや新規事業の開発を行なうということでしたが、私が入社した時点ではまだ設立3カ月とあって、具体的な要望はまだ寄せられていない状況でした。そこで、私は三菱HCキャピタルおよび当部が置かれている状況を分析し、課題を抽出。その解決に向けて、大企業共創型の新規事業開発チーム「CLAP」を立ち上げました。CLAPは、大企業が保有する技術・アセット・サービスなどを組み合わせ、単独企業では実現が難しい価値創出を、複数企業の連携により実現する仕組みづくりに取り組むチームです。大企業の新事業担当者との個別面談を通じ、その企業の課題や強みを深く理解した上で、チーム内でアイデア創出を行い、事業案へと昇華させます。策定した事業案については、社内外の関係者を巻き込みながら推進し、新規事業創出に向けた旗振り役としてプロジェクトをリードします。関係者のHUBとなり、調整・合意形成・プロジェクトマネジメントを一貫して担いながら、新たな事業の実現をめざしています。CLAPの強みは、圧倒的な行動量とスピードです。大企業同士の事業共創という、数々の企業が挑戦しても実現できなかった領域に取り組むためには、既存の常識に縛られない姿勢が不可欠です。新しい時代を切り開くには、自ら動き続けるマインドこそが最も重要であり、その姿勢が結果として、数多くの成果につながっています。具体的には、大手素材メーカーと交通系広告代理店との共同によるデジタルサイネージ広告の実証や、BtoB向け情報・業務インフラ企業とスタートアップ企業との共同による顔認証と独自のBluetooth技術を組み合わせたスマート認証の実証、大手センサーメーカーとGPSと加速度センサーを活用した子どもの不安全行動を可視化する交通見守りサービスの実証などが挙げられます。
この2年間で、1000名を超える大企業の新規事業担当者との関係を構築することができました。新しい事業アイデアが生まれた際に、「このテーマならA社のAさんに相談しよう」と具体的に名前が挙がるような、強固な社外ネットワークが形成されています。その結果、さまざまな企業から新規事業に関する相談をいただく機会が増えました。例えば、「新製品を開発したものの、市場展開の方法に悩んでいる」といった具体的な課題から、「オープンイノベーションで事業共創をしたいが、どのように進めればよいかわからない」といった抽象度の高いテーマまで、多岐にわたるニーズが寄せられています。さらに、こうしたネットワークの広がりは、大企業の新規事業担当者が一堂に会する国内最大のアイデアソン「CLAP WakBiz」につながりました。この取り組みは多くのメディアにも取り上げられ、当社の活動認知にも大きく寄与しています。私は「私心を捨てる」という姿勢を業務上の基本方針としており、個人のキャリアには重きを置いていません。今後の目標は、大企業連携による事業開発を“次の次元”へ引き上げることです。まずは着実に実績を積み上げ、私心にとらわれることなく、常に全体最適の観点から、一人でも多くの人が新規事業を生み出せる状態を実現するために貢献していきたいと考えています。
スタートアップおよび大企業の参加者と情報交換。
大企業新事業担当のコミュニティ開催のイベントで知り合った大企業の新事業部門との新規打ち合わせ。
特定事業者の技術やサービスを起点にした新規事業検討をチーム内で実施。
メンバーとランチ。
既存の協業検討先との継続打ち合わせ。
既存の協業検討先との継続打ち合わせ。
事業検討資料の作成など。
大企業新規事業担当向けイベントに参加し、ネットワーキングを実施。